飼育方法の考察⑦冷却装置について

器具

海水魚を飼育するうえでは、冷却装置が欠かせません。冷却しないとサンゴだって海水魚だって日本の暑い夏に耐えることはできません。では、どのように冷却方法を実現すればよいのでしょうか。

海水水槽にクーラーは必須か?

海水魚を飼育するのであれば、クーラーはほぼ必須と考えてよいでしょう。最近では、部屋のエアコンを24時間365日つけっぱな、という方もいるかもしれません。このような場合は、水槽用のクーラーは必要ありません。部屋のクーラーを始終動かさない場合は、水槽用のクーラーが必要です。なかなか高価な代物ですが、あきらめて購入してください。電気代もかかるけど、それが海水魚飼育というものです。

ここで水槽用のクーラーをケチる場合は、それなりの覚悟が必要になります。冷却しないと海水魚は日本の夏の暑さに耐えられないため、冷却ファンで冷却することになります。しかしこれ、水分を蒸発させることで冷ますので、えらい勢いで水分が飛ぶわけで、塩分濃度が上昇します。となると、こまめに水を足す必要があるわけで、それはそれで大変なんです。小まめな水分補給が必要なので、夏の旅行はあきらめるか、誰かに水分補給してもらうか、水分補給装置を自作するか、といった対策が必要です。

さらに、夏場は冷却ファンを回す必要があるので、水槽のフタはできません。ハゼやベラといった飛び出しリスクの高い魚の飼育は難しいと考えてよいでしょう。

そもそも、冷却ファンごときでは、日本の熱い夏を冷ますことは難しい。なので、どんなにファンを回したって、30度オーバーは当たり前、下手したら32度ぐらいまではどうしたって上昇してしまいます。カクレクマノミなどの強い魚はなんとか乗り切れるかもしれませんが、サンゴの飼育はあきらめるしかありません。日本の暑い夏をなめちゃいけませんよ。

海水魚飼育にクーラーは必要か?それは、あなたの財布と相談して決めることになりますが、クーラーがない水槽とするのであれば、たくさんのことを犠牲にしなければならないと考えてよいでしょう。

さむの水槽の場合は?

私、さむの水槽には、もちろんクーラーを設置しますよ。ゼンスイ一択ですね。部屋のクーラーなんかは真夏でもほとんどつけない私の場合、海水用のクーラーは必須です。水槽のフタはちゃんとしたいし、サンゴの飼育もしたいもん。

ちなみに私、以前飼育していた方法では、冷却ファンで飼育していました。それでも、カクレクマノミやハタゴイソギンチャクの飼育を10年以上継続したのです。蒸発した水分の補充は本当に大変で、家族にもかなり協力してもらいました。旅行に行く前には、水を限界まで足していましたので、塩分濃度の比重により、魚たちの負担も大きかったと思います。

クーラーをつける水槽飼育、楽しみです。

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